【料金】
4,500円(税抜)。 ※平日限定。2時間制。サービス料別途15%。
【アクセス&ロケーション】
最寄駅は汐留。新橋からも地下通路経由で雨に濡れずに歩いていけます。お店はホテルの28階です。

ホテルに到着~。
主張し過ぎない控えめなエントランスこそが、一流の人間だけが集うことを許されるラグジュアリーホテルであることの証といえます。
※食欲は一流だ。ビルに入ってエレベーターを探していると、すかさず満面の笑みで駆け寄ってきたのは背広姿の白人男性スタッフ。
笑顔のスタッフ「トエニエ?」
ROBA「…(いま何て言った? そうかトエンティエイトか。28階へ行きたいのか聞いてるんだな。レストランはその階だ、予習しておいてよかったぞ。でも待てよ、なんでレストランへ行くことを知ってるんだ? まさかバイキングってことまで知ってんじゃないだろな。俺たちは飢えた野獣に見えるのか?…)」 ※この間、数秒。
笑顔を絶やさないスタッフ「???」
ROBA「イ、イ、イエス、トエニエ!」
ちなみにスタッフに予知能力があったわけではなく、ホテルのロビーが28階にあり、レストランも同じフロアにあるというだけのことなのでした。

ロビーフロアのエレベーターホールの「壁画」はなんといいますか、味がある感じ。
わかってるフリしとかないとな。
蛇姫様が「昔、お化け屋敷にこういう床があった!」と思わず叫んだフッカフカの絨毯。
「ほんとだ!」とオレも叫んじまった。
開店と同時の11時半に入店~。
ダイニングスペースは天井高が7メートルもある開放的な空間です。壁やテーブル、椅子は白を基調としているのでさらに広々と感じます。

窓も高さがあり、採光は眩しいほど充分。席からは日テレなどの高層ビル群が見え、さらにその先の街並みを見下ろせます。
さて、ここには少々説明が必要でして、じつは私たち(を含めた客全員)が案内されたのはフレンチレストランの「コラージュ」というお店です。冒頭の写真でもわかるとおり、セリーズとコラージュは入り口が一緒で、手前がカジュアルダイニングのセリーズ、壁を隔てたその奥がモダンフレンチのコラージュというレイアウトになっています。ランチビュッフェは本来セリーズのメニューなのですが、客数の少ない日はより雰囲気のよいコラージュをダイニングスペースとして開放しているようです。つまり窓がなく薄暗いセリーズ(あくまでコラージュと比べると、という話)に案内されても文句は言えないということになります。
とはいえディナーコース価格が万単位のフレンチレストランの、しかも店内中央の窓際特等席をランチビュッフェで使わせていただけたのですから、まさに破格の待遇でした。
食欲以外も一流になれた気がした。ありがとな。
現在実施中のランチビュッフェのテーマは「焚き火&グリル」。
キャンプ人気の高まりとともに焚き火は最近静かなブームになっているそうで、後援はアウトドアブランドの「Coleman」です。
聞くところによると、焚き火の映像を延々と流すだけのTVプログラムもあるそうで、黙って火を見ているだけで癒されるんだとか。私たちも黙ってビュッフェボードの料理を見ているだけで癒されるので、その気持ちはよくわかり…ます。
でもキャンプとは無縁の身からすると、焚き火といえば「北風ぴいぷう吹いている~♪」という歌もあることから冬のイメージが強いので、ちょっと違和感はありました。
童謡 「ばいきんぐ♪」
ほてるの ほてるの うえのかい
ばいきんぐだ ばいきんぐだ たべほうだい
はいろうか はいろうよ
おなかが ぐーぐー なっている~

今回は平日ということもあり、開始直後はしばらくビュッフェボードが空いていたので写真を撮らせていただきました。
メインボード右側はサラダバー&前菜。

メインボード中央も前菜。
もちろん火はついていませんが焚き火やランプがあってアウトドアな演出が施されています。

メインボード左はデザートコーナー。

反対側にも小さめのボードがあり、シャルキュトリーやパンなどが並びます。
【料理】

スターターはいつもどおり、野菜サラダ(鎌倉野菜とのこと)とキャロットラペから。

前菜は結構な数が揃います。ひと手間加えた感じのものが多くて好印象。
チリコンカンのスロッピージョー、椎茸のグリル、ケイジャンスパイスサーモン、チキンとひよこ豆・カリフラワーのサラダ、グリル野菜のマリネ、ヨーグルトサラダ、カッテージチーズと枝豆のサラダ、ニソワーズ風ローストトマト、ドライトマト、オリーブ、生ハム、ピクルス、モッツアレラチーズなど。
スロッピージョーはアメリカの家庭料理で、一言でいうとミートソースバーガーです。ハムはポークハム、サラミもありました。

シーフードサルピコン、野菜スティックとビーツフムスディップ、ビシソワーズ。
サルピコンはトマトベースのドレッシングソースであえた魚介のマリネのことです。

今回ある意味一番印象に残ったのがこの「ししゃもスティック」。
港(川?)近くのキャンプ場で串焼きというイメージなのかもしれませんが、コンラッドでまさかのししゃも? という感じは拭えませんでした。一部地域でしか獲れない正真正銘のししゃもであれば話は別ですが、残念ながら違いはわかりません。味は蛇姫様いわく「なんかカレー味」とのこと。

パンはガーリックトースト、チーズパン、フォカッチャをいただきました。プレーンのバケットもあります。どれもおいしいですが、ドライトマト入りのフォカッチャが特におススメです。

我々をコンラッドへと誘った品がこちら。大好物の仔羊です。
「ラムチョップのグリル・ルッコラのピストゥー・マスタードポテトピュレ」
さすが選択式メインの品だけあって大満足。最初はかなりレアな火の通り具合だと思いましたが、余熱で絶妙な加減になります。
メインは他にうずらのロースト、ポークスペアリブ、カジキのグリル、オマール海老とホタテのグリル、牛サーロインのグリルなどから選べます。※オマールとサーロインは+1,000円。

デザートの前にパルミジャーノ(セルフカット)とドライフルーツをいただきました。
【デザート】

セリーズでは季節ごとにテーマを変えてスイーツビュッフェも開催しているのですが、ランチビュッフェではその中から選りすぐったデザートがいただけます。
現在行われているのは渋谷のBunkamuraで開催中の「みんなのミュシャ」展とコラボしたビュッフェで、芸術家のミュシャが活躍したフランスやアールヌーボーをイメージしたデザートということで期待も高まります。
ミュシャって誰だ?渋谷の美術展なのになぜ汐留のホテル? と思われるかもしれませんが、主催者のひとつが汐留にある日テレだからということだと思います、未確認ですが。
フレジェ、チーズケーキ、ストロベリーゼリー、ブラッドオレンジゼリー、タルトショコラ、抹茶フィナンシェ、マドレーヌなど。
ビュッフェボードを最初に拝見したときにすでにわかっていたことですが、品数は少ないです。いくらなんでも選りすぐり過ぎじゃんと思ってしまいますが、スイーツビュッフェとの差別化のためには仕方のないところでしょう。

フレジェはフランス版ショートケーキ。フワフワタイプもいいですが、こちらはズッシリ濃厚。

タルトショコラはサクサク食感のタルトにややゆるめのチョコが好相性。フレジェといい、これといい、金箔があしらわれていて煌びやかな雰囲気です。このふたつで品数の少なさはカバーされているのかと。

マシュマロのチョコフォンデュ。
焚き火であぶったんだな、きっと※焚き火&グリルフェアとミュシャコラボはまもなく終了し、ラグビーワールドランチとハロウィンマジックがタイムリー企画として始まります。ラグビー世界大会出場国の料理がいただけるそうで、こちらも気になるところ。メインディッシュも一新されます。
【ドリンク】
コーヒー、紅茶付き。おかわり可。
【店舗情報】
店名:セリーズ
住所:東京都港区東新橋1-9-1
電話:03-6388-8745
URL:
HP定休日:無休
最寄駅:汐留、新橋